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Bike/180km
今回から、トンネルができたおかげで、コースが楽になっているらしい。とは言え、180kmである。大阪から名古屋までの距離を、人力の自転車で走るのだから、楽なわけはない。
静かに、スタートを待つ私のバイク、ゼッケン431。共に180kmを戦うと思うと、愛着が湧いて来る。
出だしから調子は良くなかった。スイムの途中で海水を飲んだり、波にゆられている間に吐き気と頭痛に襲われていた。吐き気はおさまったものの、頭痛はバイクに移っても続いていた。
天気予報は曇りだったが、スイムの途中で晴天となり、気温はぐんぐんと上昇し始めた。バイクはもとより、ランがきつくなりそうだ。正午の気温は25.9℃、湿度は65%、南南西の風2.6m/s。13:30には、28℃に達した。(気象データはironmanliveのwebsiteから)

快晴の福江の街を行く。新調したウエア、ヘルメット、シューズが眩しい。
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今回は、しっかりとトレーニングしてきたつもりだったが、一向にペースが上がらない。いつもなら、バイクから追い上げを開始するのだが、あまりの調子の悪さに、それもできないし、する気にもなれなかった。確かにコースは楽になっていた。風も強くなく、バイクの力を発揮するには申し分のないコンディションである。なのに、早々とスローダウンする自分が情けなかった。
とりあえず、これ以上のスピードダウン、ランでの失速を防ぐため、エネルギーと水分は、こまめに補給した。これが奏したのか、不調ながらも、なんとか84人を抜いて、274位まで順位を上げた。バイクのタイムは6:21:27。
それにしても「180.kmは長い」と改めて感じた。中途半端ではない。180kmは「選手の体力を奪い、弱らせる距離」ではない、「弱りきった選手に止(どど)めを刺す距離」である。
懸命にペダルを踏むが、調子は上がらない。でも、後ろの選手の方が、しんどそうだ。
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