15 July 2007皆生トライアスロン2007 Run:8.3km/Bike:73km/Run:42.2km  

page1/3


大会前日
7:30に自宅を出ると、渋滞もなく、あっさりと鳥取県米子市皆生に到着した(11:00)。台風が接近しており、観光客やゴルファーの車が少なかったせいだろう。

予定よりも早く着いたので、とりあえず海の状況を見に、スイム会場へと向かった。街の中ではさほど強く感じない風も、海岸沿いでは強烈だった。海も波が高く、しかも泥で黄土色に染まっており、不気味ささえ漂わせていた。さすがに、これでは泳げそうにない。
でも「泳げ」と言われれば、泳いでしまうだろう。

15:00からはじまる競技説明会では、スイムの中止と、バイクコースの短縮(145→73km)が発表された。嬉しいやら、物足りないやら、ちょっと複雑な気分である。
結局、スイムの代わりに第1ラン/8.3kmとなり、バイク/73km、第2ラン/42.195kmで実施されることになった。

しかし、これは明日の朝、警報が解除されていた場合で、もし警報が出ていたら、バイクもなくなり単なるマラソン大会になる、とのアナウンスもあった。
この皆生トライアスロン大会の参加費は36,000円である。一般的にマラソン大会は3,000~高くても5,000円だから、もし明日、バイクが中止になると、誰もが驚く超高額マラソン大会になることになる。今風に言えば、セレブなマラソン大会になるのだ。1時間当たり約9000円である。

競技内容が大幅に変更となったため、質問が多く、いつもより長い競技説明会だった。

 



大会当日
朝6:30に起き、コンビニで買っておいた朝食を食べる。スタートは9:30、しかも苦手のスイムがない。いつになく、のんびりと朝の時間を過ごす(通常なら3:30起き、7:00スタート)。緊張感もない。
窓の外を見ると、意外なことに雨は降っていなかった。

8:30にkikuさんの車で、スタート地点へと向かう。少し風があるが、バイクの走行に危険を及ぼす程ではない。とりあえず、セレブマラソン大会になるのだけは免れそうだ。

会場へ着き、登録を済ませ、バイクをセッティング。それを終え、仲間と談笑していると突然、雨が降って来た。


第1ラン/8.3km

スイムの代わりにラン8.3kmからスタート。スタート前から降り出した雨のため、泳いだかのように、びしょ濡れである。しかし、レースがはじまれば、関係ない。
9:30、いよいよ変則的ではあるが、第27回全日本トライアスロン(正確にはデュアスロン)皆生大会がスタートした。

スタート地点で並んでいる時は、そんな気はなかったのだが、スタートすると急にエンジンが全開となり、気がつくと4:00/kmを切るハイペースで飛び出していた。同じトライアスロンチームの誰もが驚く、無謀な飛び出しである。しかし、走り始めたら、もう止まらない。台風の余韻が残る海岸沿いのコースを突っ走った。

風が強いが、それを全く感じさせない快走。この後、バイクと42.195kmのランがあることなど、全く頭になかった。「うわぁ、えらい上位におるなぁ。今日は軽く100位以内に入れそうや」とのんきに思っていた。この後、自分の身体に、台風並みの反動が来ることなど、この時点では想像さえしていなかった。

第1ランは、33:27(着替え時間を含む)で、750人中41位でフィニッシュ。いまだかつてないスタートダッシュだ。



next page→