7 Sep 2008佐渡国際トライアスロン2008 Swim:3.8km/Bike:190.0km/Run:42.2km  

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佐渡国際トライアスロン大会には、Aタイプ(スイム3.8km、バイク190km、ラン42.195km)とBタイプ(スイム2km、バイク105km、ラン20km)がある。
私は、Bタイプには目もくれず、距離の長い過酷なAタイプに申し込んだ。
こう書くと男らしいが、目もくれなかったのは申し込んだ時だけで、その後は「Bタイプにしておいた方が良かったぁ〜」と、うじうじしていた。

トライアスロン(ロング)歴は1993年の宮古島から始まり、今年で15年になるが、佐渡は初めてである。暑い7・8月にトレーニングしたくない、との思いから、今まで9月開催の佐渡を避けて来たのだ。しかし、アイアンマンジャパンをドイツ出張で見送り。皆生も休日出勤で断念。もう佐渡しかなくなってしまったのである。“窮鼠猫を噛む”ではないが、追い込まれた私は、ついに佐渡に噛みついたのである。


佐渡の海は優しかった。この風景が、どれだけ選手を勇気づけてくれたことか。


スイムゴールのゲート。確かにおかえりなさいだが、ゴールはまだ、ここから230km以上先にある。




Swim/3.8km

佐渡のスイムコースは、水質も良く、前日の試泳時には、多くの魚を見ることができた。水質なんてレースには影響がないように思えるが、私は透明度が高い方が安心して泳ぐことができる。万一、沈んでも助けてもらえそうで・・・。

いつもなら、真ん中より少し前からスタートするのだが、今回は練習不足で自信がなかったので、かなり後方からスタートした。
遠浅なので、スタートから100m以上歩くことができる。これは、スイムが苦手な私にとって、かなりのお得感がある。私は、ぎりぎりまで歩いた。体が浮きはじめるまで、ひたすら歩いた。足に負担がかかろうとも、タイムロスしようとも。
泳ぐ距離は、少しでも短い方がいいに決まっているのだ。

後方からのスタートなので、水中バトルは緩和されると思っていたが、そんな淡い期待は早々に裏切られた。私より遅い人も相当前にいたらしく、スタート直後から前が詰まって大渋滞である。

もう一つの問題は、クラゲの大量発生だ。あらかじめクラゲよけの薬をN嶋さんにお借りしていたので、刺されることはなかったが、気持ちのいいものではなかった。選手にとってクラゲは大迷惑である。
しかし、考えてみるとクラゲも可愛そうだ。昨日まで、平和にぷかぷかと過ごしていたのに、この日は、いきなりどつかれ、蹴飛ばされるのだから。さぞかし驚いたに違いない。


1.3km、最初のコーナーを曲がると、平泳ぎをしている選手に出くわす。最初は方向確認のための、一時的な平泳ぎかと思いきや、いつになっても変化なし。どうやらこの選手は平泳ぎ専門らしい。さすが平泳ぎ専門だけあって、私のクロールとほぼ同等のスピード。なかなか抜くことができず、イライラするやら、情けないやら。

2つ目のコーナーを曲がると、後は陸地に向かって泳ぐだけだ。佐渡の海は、穏やかで、往路も復路も泳ぎやすかった。そして、ゴールが波間から見え始めた時「今回のスイムは楽だったなぁ」と思わずつぶやいてしまった。それもそのはず、のんびりし過ぎてスイム447位、過去最低の順位だった。1:23:19、タイムのわりに順位がかなり悪い。つまり、相当泳ぎやすいコンディションだったと言うことである。その証拠にスイムのリタイヤは1人だけだった。


早朝4:15、しんしんと準備をする選手たち。スタート前の緊張感は、限りなく恐怖感に近い。



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