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以下、5km毎のラップ。
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11:00、スタート。いきなり4位くらい。私の目標は、今ある力を100%出し切ること。そして、「あまり速く走らないでください」という大会なので、優勝しないこと。以上の2つである。 初めて走るコースだが、ほとんどが土。舗装されているのは橋の下と渡る2つの橋くらい。後はほんどが土、砂、砂利。しかも、土の路面は波打っており、気を抜くと捻挫しかねない状態だった。石が敷き詰められた区間では、ソールの薄いレース用シューズでは足裏が痛む。また、道幅も狭い。人通り(マラソンに関係のない一般の人)も多い。「速く走らない」というより「速く走れない」コースだ。 最初は、一人が飛び出し、その後を追うグループの2番手を走った。つまり3位。1位を追う気もなければ、2位に上がる気もなし。ひたすら2位の選手に付いて走った。少し遅いと感じても前に出ることはなく、じっと我慢。 最初の5kmは21:10で通過。まだまだ余裕はある感じ。 このペースアップのせいで、7km過ぎには1位の選手を捕らえた。一緒に行きたかったが、あまりにペースが違った。仕方なく、抜き去り、私は望んでいない2位に上がることになった。 もし、この1位の選手が棄権でもしたら大変である。マイナーな大会とはいえ、ガンバ大阪のユニフォームを着た人がトップを走るという前代未聞の事態となるからだ。
とにかくトップは走りたくない。「あまり速く走らないでください」という大会で、トップを走ることは何の自慢にもならない。大会的にも、地域的(ここは京都サンガの地元)にも、ガンバ大阪のユニフォームが先頭を走る状況は、あまり好ましくないのである。 しかし、12kmを越えたところで、絶対に避けたかったシーンが訪れる。なんと1位の選手がエイドステーションで、立ち止まったのだ。 15km手前、疲れが出始めた。しかし、昨日バイクトレーニングしたことを後悔し始めたところで、タイミング良く2位の選手が前に出てくれた。と同時にペースが上がる。が、完全にバテかけていたにも関わらず、付いて行くのはトップを走るより断然楽。このペースアップにも対応することができた。19-20kmは3:59/kmまで上がったが、なんとか付いていくことができた。 20kmを過ぎるとペースダウン。最後の1kmは「あまり速く走らないでください」の決まりを守ることにした。3位に落ちたが、何の問題もなし。1時間28分07秒。「100%の力を出し切るという目標はクリアした」と言い切れる激走だった。それもこれも、私の前を走ってくれる選手がいたおかげだ。 それにしても、今日ほど、自分より他人を気づかいながら走ったことはない。いつもは「こいつ、バテたらええのに」とか、遅れ出すと「ざまぁみろ、無理するからや!」とか思ってしまう悪魔のような私だが、この日だけは、思いやりのある心やさしき天使のようだった。 1時間24分を切るには、まだまだスピードもスタミナも足りないが、今年最初のハーフマラソンとしては、まずまずの結果だった。
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