7 Nov. 2010丹波もみじの里ハーフマラソン Run:21.1km 

ハーフ第3戦

ハーフマラソンで1時間24分(4:00/kmペース)を切ることを目標にスタートした2010秋のマラソンシーズン。
鴨川お越しやすマラソン1:28:07、養父市ロードレース1:33:32に続く第3戦が、この「丹波もみじの里ハーフマラソン」である。

数々のアイアンマンやフルマラソンを経験している私でも、タイムを狙って走る時のハーフマラソンは意外と緊張するものである。

アイアンマンやフルマラソンでは、距離が長いだけに息が切れるような強度では走らない。呼吸が苦しくなるようなことは、ほとんどない。しかし、ハーフでは、息が切れるか切れないかギリギリのレベルで走り続けなければならない。ある意味で、フルマラソンよりキツイのである。

私の場合、ハーフは心拍数にして170前後で走ることになる。人間の最大心拍数は「220−年齢」と言われているので、46歳の私は174だ。
よって、もうこれ以上心拍数が上がらない最上限まで、たった4拍しか余裕がない。この状態で1時間30分近く走り続けなければならないのだ。こうなるとわかっているので、スタート前は緊張するし、恐怖さえ感じるのである。

たいそうな話はこれくらいにしておいて、別に生活がかかっているわけでもなく、誰かに非難される筋合いもないので、死なない程度に頑張るだけである。
実際、「苦しくなったらペースを落せばいい」、最悪「歩いて帰って来ま〜す」くらいの余裕を持って、この日もスタートラインに立っていた。

スタートは前から5列目くらい。この位置だと「鴨川おこしやすマラソン」や「養父市ロードレース」では見かけなかった本気モードの人がいっぱいだ。もし、ガンバ大阪のユニフォームを着ていたら、完全に浮くところだった。


1km毎のラップとペース、心拍数のデータ。平坦なコースなのでペースも心拍数も安定している。



 

10:00スタート。先導は白バイである。鴨川は自転車、養父は原付。これだけで、大会の規模、ステイタスの違いがわかる。参加者数も、ハーフだけで2000人を超えている。
(同じ日に開催された淀川市民マラソン(ハーフの部)は、7000人近い参加者だったらしい。これでは、思うように走れない。丹波を選んで正解だったようだ。)

最初の2kmは、なんとか4:00/kmを切るペース。道幅も広く、ほとんどタイムロスもない絶好のスタートだった。
走りやすいコース、絶好のお天気、追い風のおかげで、ラップ7(7km)までは、まずまずのタイムで走ることができた。

しかし、ラップ8あたりから、暗雲が立ち込めて来る。このままでは後半が危ない。
勝負は折り返してから。とにかく折り返しまでは、後半ペースアップできるようエコモード走行することにした。通常走行のラップ7とエコ走行のラップ8では6秒の差だが、苦痛の大きさはかなり違ってくる。

所々で、地元の方々の熱心な応援がある。
ただし、平均年齢は70歳を超えていると思われる。折り返すと逆風になった。しかし、前半、体力を温存していたおかげで、風に負けることなく4:00/kmを切るペースに上げることができた。ここから、前半の遅れを取り戻すために、エコモードを解除し、ありったけのエネルギーを注いで必死で走った。

しかし、ラップ16で早くも4:00/kmを超えてしまった。平均心拍数が170を超えるくらい頑張っているのに、ペースは上がらない。今の実力は、この程度か。
その後、大幅なペースダウンはなかったものの、2度と4:00/kmを切るペースに戻すことはできなかった。

結局、1時間24分57秒(総合89位)でゴール、平均ペースは4:03/kmに終わった。平均心拍数は168。記録を出せる好条件が揃っていただけに記録には不満が残った。

21ラップのうち、4:00/kmを切るペースで走れたのは、前半2ラップ、後半4ラップ、計6ラップのみ。レース前、およそ半分くらいは、4:00/kmを切るラップを刻むことができると思っていたが、甘かった。しかも、最速で3:56/kmというというのも想定外だった。一番速いラップは3:50/kmを切れるはずだったのだが・・・。

3:50/kmを切るスピード、4:00/kmを切るペースで走り続ける持久力、この両方が不足していては、1時間24分は切れない。
次は21日の「一庫ダム周遊マラソン」。この大会よりも、コースは厳しくなる。
もう少し、でも、まだまだ厚い1時間24分の壁。ここまで来ると、レベルアップは難しい。後は、体調を管理して、ベストな状態で臨むだけだ。


      
      右下のグリーンベル青垣がスタート。一番北の徳畑公民館で折り返す単純な往復コース。