8文字が語るトライアスロン

「鉄人」「感動」「挑戦」。

この3つがトライアスロンの大会キャッチコピー(キャッチフレーズ)に最も多く使われている言葉のようです。次に続くのが「熱い」「夢」「勇気」等でしょうか。ほとんどの選手はレースのことで頭がいっぱいで、大会のキャッチコピーに注目する余裕なんてないのかもしれませんし、もともと興味がないのかもしれません。
また、ほとんどのキャッチコピーは、地元の方(見学者)に大会をアピールすることを目的に書かれています。選手を対象にするものではないので、私たちトライアスリートの興味を引かないのも当然と言えば当然と言えるでしょう。

しかし、私は仕事柄(コピーライター)どうしても気にせずにはいられません。「鉄人」「感動」「挑戦」、確かにトライアスロンとは切っても切り離せない言葉でしょう。

しかし、これらの言葉はトライアスロンを知っている私には、あまりに安直で通念的な表現に思えてならないのです。「感動」という言葉からは感動伝わってこないし、「勇気」という言葉から勇気は湧いて来ません。どの大会のキャッチコピーも、残念ながらトライアスロンの本質や魅力をほとんど表現できていません。大会のキャッチコピーを見るたびに、少々落胆してしまいます。



  そんな私の胸にグサリと来るコピーが過去にありました。他とは全く異なる視線、視点で表現されたコピーでした。第何回だったかは忘れてしまいましたが、アイアンマンジャパン琵琶湖大会のポスターにあったキャッチコピーです。

「ゴールで何を見る」

たった8文字です。シンプルです。でも、何か熱いものを感じませんか?トライアスロンの奥深さを見事に表現していると思いませんか?「感動」「挑戦」「夢」「勇気」と言った言葉を一切使わず、これらを超越してトライアスロンの本質を表現していると思いませんか?

「ゴールで何を見る」

たとえ広告のコピーに興味のない方でも、あなたがトライアスリートならこのキャッチコピーに共感していただけるのではないでしょうか。 逆にトライアスロンに関心のない人には、全く理解のできないコピーなのかも知れませんが・・・。