ながらトレーニングは、効果半減!?

ウォークマンを聞きながら走っている人を、時々見かけます。私も長時間ランニングする時は、たいくつしないようにウォークマンで好きな曲を聞いていました。

また、ローラー台でトレーニングする時も、テレビやビデオを見ていました。音楽を聞いたり、テレビを見る理由は、気を紛らわせすことでトレーニングの時間が短く感じられたり、苦痛が軽減されたりするからです。同じ強度で同じ時間のトレーニングをするなら、楽に感じられる方がいい、体にかかる負荷は同じなのだから効果も同じ、と思っていました。

しかし、荻原健司のインタビューを聞いて、その考えは変わりました。

ご存じの通りスキー複合の荻原健司には、双子の弟次晴がいます。先天的な能力には差はないと思われる2人には、大きな実力差がありました。次晴は練習をしなかったのか?健司によると、同じだけの練習をしていたそうです。それなら、なぜ先天的には同じ能力を有し、同じトレーニングを積んだ二人に大きな差が生まれたのか?

複雑だと思われたその答えは、あまりにも簡単でした。
健司の答えはこうです。「あいつ(次晴)はいつもウォークマンを聞きながらトレーニングをしていた」と言うのです。そして、こう続けました。「私はトレーニングしている時は、何のためのトレーニングなのか?今どの筋肉を鍛えているのか?正しい動きができているだろうか?と常に考えているのです。それが、私と次晴の差です」。



  この健司の答えに、私は大きな衝撃を受けるとともに、トレーニングの真実を見たような気がしました。

そう言えば、トライアスロンの神様マークアレンも同じようなことを言っていました。
記者に「長いトレーニング中、あなたは何を考えているのですか」と聞かれた彼は一言「テクニックです」と答えたのです。健司、アレン、この二人の言っていることは同じではないでしょうか。トレーニング中は、常に体の各部の動きに神経を集中することの重要さ、その効果の大きさ。気を紛らわす行為の弊害を2人は教えてくれたような気がしました。

同じ2時間、同じ強度でトレーニングをすれば、音楽を聞きながらであろうが、テレビを見ながらであろうが同じ効果が得られる、と思っていた私の考えは変わりました。あなたは、どうですか?やっぱり音楽を聞きながら走りますか?テレビを見ながらローラーに乗りますか?